Kasperskyによるコンピューターの保護

Kasperskyは、既知および未知の脅威、ネットワーク攻撃や侵入者の攻撃、スパムや不要なデータからコンピューターを包括的に保護します。

どのタイプの脅威も、個々の保護機能によって処理されます。各保護機能は、個別に有効/無効にしたり、設定を変更したりできます。

セキュリティ保護機能によって提供される継続的な保護に加え、お使いのコンピューターにウイルスがないか定期的にスキャンすることをお勧めします。これは、例えばセキュリティレベルが低く設定されているなどの理由で、保護機能によって検出されなかった悪意のあるソフトウェアが蔓延する可能性を排除するために必要です。

Kasperskyを最新の状態に維持するには、Kasperskyが使用する定義データベースと修正モジュールを更新する必要があります。初期設定では、自動的に更新されます。必要に応じて、定義データベースと修正モジュールは、いつでも手動で更新できます。

アプリケーションコントロールを使用して、コンピューター上で起動する個々のアプリケーションを制御できます。アプリケーションが個人情報にアクセスする経路は、特別な制御の対象になります。これらの個人情報には、最もよく使われるアプリケーションの設定や重要なデータを含むファイルやフォルダー、レジストリキー、ユーザーファイル(マイドキュメントフォルダー、Cookie、ユーザーの動作に関する情報)があります。アプリケーションの安全性に疑いが生じた場合は、仮想実行環境で実行できます。

Microsoft Internet Explorerの設定やシステム内のユーザー動作履歴を消去するなど、ときどき実行する必要がある特定のタスクは、追加のツールやウィザードを利用して実行できます。

保護機能

次の保護機能によって、リアルタイムにコンピューターを保護します。

ファイルアンチウイルス

ファイルアンチウイルスは、コンピューターのファイルシステムを感染から守ります。この保護機能は、OSの起動時に起動し、コンピューターのメモリー内にとどまり、コンピューターやコンピューターと接続されたすべてのドライブで開かれるファイル、保存されるファイル、または実行されるファイルをすべてスキャンします。ファイルにアクセスしようとする試みはすべて監視され、アクセス対象のファイルに既知のウイルスがないかスキャンされます。ファイルが感染していない場合、またはアプリケーションで正しく処理された場合だけ、そのファイルを取り扱うことができます。感染が駆除できない場合は、ファイルが削除され、ファイルのコピーが隔離とバックアップフォルダーに保存されます。

メールアンチウイルス

メールアンチウイルスは、コンピューターで送受信するメールをスキャンします。メールに危険なオブジェクトが含まれていない場合だけ、メールは送受信できます。

ウェブアンチウイルス

ウェブアンチウイルスは、Webサイト上のスクリプトを監視し、脅威をもたらすスクリプトがあると、そのサイトへのアクセスを禁止します。すべてのWebトラフィックが、監視の対象です。さらに、悪意のあるWebサイトへのアクセスも禁止されます。

メッセンジャーアンチウイルス

メッセンジャーアンチウイルスは、インスタントメッセンジャーの安全な使用を保証します。この機能は、IMプロトコルを通じてコンピューターに入ってくる情報を保護します。メッセンジャーアンチウイルスは、インスタントメッセージング用のさまざまなアプリケーションの安全な動作を保証します。

プロアクティブディフェンス

プロアクティブディフェンスを使用すると、有害な動作が実行される前に、未知の悪意のあるソフトウェアを検出できます。この機能の動作は、コンピューターにインストールされているすべてのアプリケーションの動作の監視および分析に基づいて行われます。Kasperskyは、アプリケーションが実行する処理に基づいて、潜在的に危険なソフトウェアかを判断します。そのため、コンピューターは既知のウイルスだけでなく、まだ発見されていない新しいウイルスからも保護されます。

アンチフィッシング

アンチフィッシングは、ウェブアンチウイルス、アンチスパム、メッセンジャーアンチウイルスに統合され、アクセスしようとしているWebサイトが、フィッシングサイトや疑わしいWebサイトのリストに含まれていないかをチェックします。

アプリケーションコントロール

アプリケーションコントロールは、システム内のアプリケーションによる動作を記録し、割り当てられたグループに基づいてアプリケーションの動作を制御します。アプリケーションのグループには、それぞれ一連のルールが定義されます。これらのルールは、さまざまなシステムリソースに対するアプリケーションのアクセスを制御します。

ファイアウォール

ファイアウォールは、ローカルネットワークおよびインターネット上での安全な作業を保証します。この機能は、アプリケーションルールパケットルールという2種類のルールを使用して、すべてのネットワーク動作を監視します。

ネットワーク攻撃防御

ネットワーク攻撃防御は、OSの起動時に起動して、受信ネットワークトラフィックにネットワーク攻撃の特徴がないかスキャンします。コンピューターへの攻撃が検出されると、Kasperskyは、お使いのコンピューターに対する攻撃元コンピューターからのネットワーク動作をすべて禁止します。

アンチスパム

アンチスパムは、コンピューターにインストールされているメールプログラムに統合され、すべての受信メールに対し、スパムがないか監視します。スパムが含まれるメールはすべて、特別なラベルが付けられます。アンチスパムによるスパム処理のオプション(自動的に削除する、特別なフォルダーに移動するなど)も設定できます。さらに、メールを分析してフィッシングも検出します。

ネットワークモニター

ネットワークモニターを使用すると、ネットワーク動作をリアルタイムで確認できます。

アンチバナー

アンチバナーは、インストールしたアプリケーションの画面に組み込まれていたり、オンラインで表示されたりする、バナーの広告情報を禁止します。

ペアレンタルコントロール

ペアレンタルコントロールは、コンピューターの使用とインターネットの閲覧に付随する脅威から、子供と青少年を守ることを目的とした機能です。

ペアレンタルコントロールによって、Webリソースとアプリケーションに対するアクセス制限を、年齢に応じて、ユーザーごとに柔軟に設定できます。また、制限されたユーザーの動作に関する統計レポートを表示することもできます。

保護機能によって保護されたオブジェクトは、次の3つのグループに分けられます。

  • ファイル、個人情報、ユーザー名、パスワード、銀行カードの情報など

    ファイルアンチウイルス、アプリケーションコントロール、プロアクティブディフェンスによって保護されます。

  • コンピューターにインストールされているアプリケーション、OSのオブジェクト

    メールアンチウイルス、ウェブアンチウイルス、メッセンジャーアンチウイルス、アプリケーションコントロール、システムウォッチャー、プロアクティブディフェンス、ネットワーク攻撃防御、アンチスパムによって保護されます。

  • オンライン上の操作(電子決済システムの使用、スパムやウイルスからのメールの保護など)

    メールアンチウイルス、ウェブアンチウイルス、メッセンジャーアンチウイルス、ファイアウォール、ネットワーク攻撃防御、アンチスパム、アンチフィッシング、アンチバナー、ネットワークモニターと、ペアレンタルコントロールによって保護されます。

メインウィンドウ[プロテクション]では、各保護機能が、保護するオブジェクトに応じて、上記のグループに分類されて表示されます。ただし、ペアレンタルコントロールは、これらとは別に、メインウィンドウの[ペアレンタルコントロール]に用意されています。

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